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NPO法人エコ・ギア 吉井川源流調査
平成17年5月28日・29日
小河川の調査報告(その1)
中 原 清 士  
 目次 :  (その1)  T小谷川   U 野原川   V まとめ  /   (その2)小谷川・野原川の補足調査

 平成17年5月28、29の両日、東粟倉村(旧)で小河川の現状を自然保護の立場に立って視察して来ました。(濡木・小笠原両氏同行)
 今回は手始めとして、小谷川、野原川(村内で最も自然状態が保存されている可能性が高いと推定される。)について見て来ました。
 簡明を期する為に、地図と写真(小笠原氏撮影)を頼りに報告を行いたいと思います。

T 小谷川
 後山川本流との合流点付近


P1:小谷川を橋上から見下したもの

P2:合流点を本流側から見たもの
 上下2段のコンクリ−ト井堰
 上段の落差約1.5m
 下段右隅は魚類、オオサンショウウオの遡上可能

P3:本流の橋上から下流を見る。

右端の家の塀の内側にあった池までオオサンショウウオが遡上したことがあると、この家の人の話。
しかし、道路と橋の工事(簡易下水道と橋の工事の結果、その様な事は想像もできない。)
(この家の人は自然保護意識が高い。)


P4:

P5:
少し上流へ向って、川底に転がっている斑レイ岩に就いて濡木氏の説明を聞きながら、


P6:古い石垣も底に近い部分はコンクリ−トで
 固められ、石垣下端の凹みが失われている。



P7:

P8
 このような形の井堰は、この上部に板を立て渡して横の水路へ水を分ける仕組みであり、上流へ行くほどに7、8ケ所に設けられている。流域にある平地(水田等)は規模が小さく、従って井堰も小さなもので段差も小さく、生物の遡上も可能と見られるものが多い。ここには水草がある。
 この川では小谷の集落附近まで以前はヤマメやゴトノボ−(大人の指ほどの大きさで黒っぽい魚)やギンムツなどがよく釣れたというが、現在では極く小形の魚が少し群れているだけ。コンクリ−ト護岸が施されていない所も少しは残されていて、7月下旬にはホタルが出現する由。



P9:

P10
斑レイ岩の風化現象観察



P11:集落の近くではコンクリ−ト護岸。
  川幅は狭いが、深さは相当なもの。
  自然石による井堰が見られる。

P12:ハナウドやヤブニンジンの茂る岸辺もある。



P13:

P14:
またもやコンクリ−ト護岸。護岸の端に縦の木組みらしいのが見られるのは、此処でも取水の為の木を立て渡すのであろう。14では横から流入する小流れの合流点が見られる。



P15:道路を挟んで右岸の山裾

P16:シナノキ(?)の大木



P17:野生のワサビ

P18:ナガバノモミジイチゴ


P19:コンクリ−ト井堰、落差70cm
(以前は自然の石で組まれていたものか?)、(遠景に吉田の集落が見える。)


P20:コンクリ−ト井堰
 2段に分けてそれぞれの落差を小さくして
 ある。
 野草の茂る岸辺は快よい。

 P21:支流の合流地点。自然状態に近い。



P22:コンクリ−ト井堰、落差大

P23:コンクリ−ト井堰
  落差下段はやや大。上段は小。
  集落附近でコンクリ−ト護岸。


P24:コンクリ−ト井堰。落差小。

P25:コンクリ−ト井堰。生物の遡上は可能。



P26:

P27:
コンクリ−ト井堰。落差やや大。遡上やや困難



写真P22〜P27の辺りでは、岸辺の自然度やや良好。前の村会議長さんの畑でウドの柔らかい新芽を摘んで土産に。来年は「四月に来い」とのお言葉。議長さんは小生と同年齢の古老。



U 野原川

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