NPO法人エコ・ギア 平成18年10月21日
植林と河川現況の一例 U
  調査・撮影 / 高野信男

 T: 1 植林地の現況(1)  /  2 植林地の現況(2)  /  3 良好な間伐林

 U: 4 自然林の渓流  /  5 植林地の渓流  / 6 佐渡良の大杉  /  7 風倒木とその根の状態
    8 風倒木(台風被害)  /  9 風倒木地の崩壊(強雨被害)


 V: 10 護岸工+水草自生河川  /  11 護岸工で固められた河川  /  12 三面張り河川
    13 河川の状況


 4 自然林の渓流

@ 緑が豊かで虫も生息
 し魚の餌も多いものと
 思われる。
 滝・淵・瀞・瀬と変化
 に富んだ清流である。

A 魚の住処と餌も多い
 ものと思われる。

B 良好な間伐林では谷
 も緑が多く、昆虫や魚
 ・小鳥の餌が豊富であ
 ろうと思われる
 蝶も多数舞っている。

 5 植林地の渓流

@ 植林地の下は緑が少
 なく、土砂の流出で谷
 は荒れた様相を呈し、
 虫も少なく魚は居そう
 にない。

A 山は裸地で虫の食物
 はない。
 降雨時には土砂が流出
 し、乾期には減水する
 ものと思われる。
 

B 谷は礫・砂で荒廃し
 た感じを受ける。石に
 苔・藻類も生えていな
 い。当然魚もいない。

 6 佐渡良の大杉

@ 旧湯原町社の
 佐和良神社
 NHKの 宮本武蔵
       ロケ地

A 上は6本の枝に分か
 れている。

B 樹齢900年と言われ
 ている。
 目通し周囲9.1m

 7 風倒木とその根の状態 16年10月 台風23号による)

@ 根張りは直径2m
 前後、根の深さ1m
 未満と見受けられる。
 根は細く、団子状にか
 たまっている。

A 植樹は地下へ真っす
 ぐに伸びる直根が無く
 倒れやすいとのこと。
 倒木地には穴が穿き、
 雨が降ると崩れやすく
 今年7月19日の降雨で
 多数崩壊を起こした。

B 風倒木地
 植林地の腐植土・表土
 は侵食され、風倒木跡
 地は風化岩盤の露出す
 る裸地となりつつある。

 8 風倒木 (16年10月 台風23号による)

@ 若木のため幹が曲が
 り、根の浮き上がった
 木は無い。従って崩壊
 を起こした所も無い。

A 倒木は根こそぎと、
 幹の折れたものが混在。
 植林は蜜植してあり、
 細く弱々しい木ばかり
 である。

B 風倒木と斜面崩壊
 風倒木地の急斜面では
 7月19日の降雨で崩壊
 した所が多い。

 9 風倒木地の崩壊(H18年7月19日 強雨による)

@ 斜面崩壊は風倒木地
 にのみ発生している。

A 崩壊は根こそぎ倒木
 した所の急斜面に発生
 している。

B 同上
 崩壊は厚さ1m未満の
 表層崩壊が主体である。


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